ちいさい

男です、なんだかんだ言って俺は。わかってるはずなのに。その人にはその人の社会があることぐらい。自分はその中のひとつにすぎないことぐらい。そんなに重たい問題じゃないことぐらい。わかってる。わかってても器が小さいのです、俺。
人に優しくされたとき、自分の小ささを知りました。
あなた疑う心恥じて、信じましょう心から。
流れ行く日々その中で変わりゆくもの多すぎて、揺るがないものただひとつ。
あなたへの思いは変わらない。
泣かないで愛しい人よ、悩める喜び感じよう。
気がつけば悩んだ倍、あなたを大切に思う。ほら元通り以上だよ。
人が人でいる以上、社会との結びつきは欠かせない。その社会にたとえ自分がいたとしても、自分の知らない社会は山ほどある。それは相手にとっても同じ。目に見えないものを見るのは怖いけど、目に見えないものにおびえるほうがつらい。くるってわかってるものだったら歯を食いしばることができるから。だったら勇気を出そう。目を開ける勇気を出そう。その先にいることを願って。信じて。
わかってる、そんなに重たい問題じゃないことぐらい。