愛しき君よ

寒くなったこの季節。冷たい風に吹かれながら、バイトに行くのが憂鬱で、下を向いてバイトに向かって歩いていました。信号をわたりきった時ふと顔をあげると、2けつをして信号待ちで待ってたカップルがキスをしてるではありませんか!?ある意味カップル。つまり幼稚園児とそのお母さん。キスというよりチュウといったほうが正しい感じ。
自転車の後ろにつけられた、子供が座れるいすに背伸びをして立ち上がり、めいっぱい顔をお母さんのほうに近づける子供。その小さな体に収まりきらない愛情を、さらに深い愛情で包み込めようとするお母さん。もう素敵な光景でした。もう愛がにじみ出てる空間。大好きなお母さんと少しでも距離を縮めたいってがんばる子供を、愛おしそうに見つめるお母さん。どれほど好きなのか、もう想像が及ばないくらい。
どれほど愛おしいのかなぁ。子供ができたらわかるのかな。たぶんすべてを投げだしても惜しくないって思えるんだって。命すらも投げ出すことができるのかな。子供を守る、子供のためにって思える親ってきっと自分の命なんておしくない。自分の両親も愛おしそうな目で見てくれてたのかなぁ。きっと。どんなカップルもこの二人にはきっとかなわないんだろうって。
寒くなったこの季節に、ほんのり暖かい光景を。嬉しい気持ちで、何だってできる。